ーガチャッ
「はよ、あこ。」
「おはよう！」
拓斗の笑顔につられて笑顔であいさつしちゃったけど…
「そぉじゃなぁい!!! 何で家に来たの？」
「あこに会いたかったから？ってのは半分嘘。」
???
「会いたかったのもあるけど、俺らが付き合ってるって皆に知らしめるため。」
知らしめるため？
「じゃ、行くか。」
「う、うん…」
ぐいっ
「何にやけてんだ？」
「手繋ぐのはじめてだから…なんか嬉しいなって…んっ……」
道の真ん中なのに甘いキス…
「っはぁっ…朝からな、何やってんの⁉」
「朝からそういう事言うあこが悪い。」
そういう事って何⁉
てか、忘れてた‼
「拓斗、あたしのパジャマ姿見たよね⁉」
「……いや？」
「嘘！絶対見た‼」
「…見た」
「ああ、もう最悪…」
「なんで？」
「好きな人にパジャマ姿見られたらショックに決まってるじゃん…」
「今、なんて？」
「え、だから好きな人に…って、あ‼」
「好きな人ねぇ〜…」
ニヤニヤする拓斗…
「ああもう恥ずかしい…」
「朝からいいこと聞いた」
「い、いじわるっ…」
「……ッ///」
ちゅ
短いキス
「ま、また⁉///」
「減るもんでもねぇし、いいだろ。」
うぅぅぅ〜…
そんなこんなで学校に近づくにつれ…
「え、なんであの2人が一緒にいんの⁉しかも手繋いてんじゃん！」
「うそ⁉付き合ってるのかな⁉」
「あたしの拓斗様〜…」
「え、松浦って彼氏いんのか⁉」
ひそひそ話し声が聞こえるぅ〜…
周りの目が痛いよ〜…
「拓斗、有名人だからすごい見られてるよ…」
「有名なのは俺じゃねえよ…」
「え…??」
「はぁ…あこ鈍すぎ…」
