「わっ!誰このかっこいい子!ね、彼氏⁉あこの彼氏なの⁉え、ちょっとこんな格好で恥ずかしいわぁ〜!待って、どっちから告白したの?」
お、お母さん…まくしたてすぎ…
「有原拓斗といいます。あこさんとはお付き合いさせていただいてます。ぜんぜんその格好でも綺麗ですよ?それと、告白は俺からです。」
すごっ!全部に答えてるよ‼
「あらあら〜♡あ、ところで今日は何の用なの?」
「付き合ってはじめての登校なんで一緒にしたいと思いまして。すみません、朝早くに」
「全然いいのよぉ〜!ほら、拓斗くん待ってるんだから早く準備しなさい!」
はっ、呆然としてたけどあたしこんな変な格好なんだったぁ〜!
拓斗に事情聞くのはそれから!
急げぇ〜!!!
バタバタ準備していると…
お父さんが不思議そうな顔して、
「あこ?何でそんなに急いでるんだ?」
ギクッ!
「え、え〜と…それは〜…」
「あこ、今日みことちゃんと学校で早く会う約束してたんだって〜」
「そういうことか。待たせるなよ?」
「う、うん」
「あ、ありがと、お母さん。」
お父さんに聞こえないように囁くと
「お父さんに拓斗くんを会わせるのはもっとちゃんとしたときの方がいいでしょ?」
そう言ってバチンとウインクするお母さん。
感謝ですっ!!!
着替えようと2階に上がると
「お母さんはマイペースだけど鋭い、お父さんはしっかりしてて優しいけどどこか鈍い。おねえちゃんはマイペースなとこと鈍いとかが1つずつ似たんだね。」
智行って…分析マニア??
「今、僕のこと分析マニアって思ったでしょ?」
わ、我が弟ながら恐ろしいっ!
「てか、急がなくていいの?彼氏。」
何で知ってるわけ⁉
と、とりあえず急ごう‼
