「あこ、早く着替えた方がいいんじゃないか?」
「はぁ〜い、もうちょっとしたらね!」
朝ごはんを食べ終わってのんびりテレビを見ていると…
ーピーンポーン♪
「あこ、ちょっと出てくれないか?」
「はいはーい!」
たぶん毎朝くる牛乳の配達だろう。
パジャマ姿なんて何回も見られてるし、いいや。
歯ブラシくわえてっと!
ーガチャッ
「ご苦労さまで〜……ってえぇぇ⁉」
「はよ。」
そこには、拓斗が立っていた。
ーバタンッ
「おい!なんでしめるんだよ。」
あ、つい…
ていうかどうしよぅ‼
ボサボサ頭にパジャマ姿で歯ブラシまでくわえてるところ、拓斗に見られちゃったよぉ〜!
恥ずか死ぬ!
テンパってるところにお母さんがきて…
ど、ど、どーしよう⁉
「何、どしたの?牛乳配達のお兄さんじゃないの?」
「う、うん…そーだよ…?ははは」
「早く出なさいよ?」
「あは、あはははは…」
「「………」」
しばし沈黙…。
「はは〜ん。」
ニヤっと不敵な笑みを浮かべて
「ちょっとどいて。」
ーガチャッ
お母さんが扉を開けてしまった…
ああ、最悪だぁ〜……
