始業式の日の朝…
今日は天気よくて気持ちいいなぁ〜
むにゃむにゃ…
ーガチャッ
「おねぇちゃん。起きて、10時だよ。」
「嘘っ⁉どーしよ遅刻⁉急がないと!やばいやばい!」
「落ち着きなよ。まだ7時だよ。」
「え?今10時って…」
「おねえちゃんが起きないから。」
「智行!あんた嘘ついたの?」
「早く降りてきなよ。朝ご飯できてる。」
すました顔で1階に降りていく智行。
あれはあたしの弟。
智行、9歳。
9歳とは思えないほど落ち着いてる。
たまにむかつくくらい…笑
でも毎朝起こしてくれるし、感謝しなきゃ!
重い体を起こして部屋をでると…
「あ〜…あこぉ〜…おはよ〜……」
気のぬけた声が…
「おはよう、お母さん。」
そうこのボサボサ頭の人があたしのお母さん。
まこ、38歳。
小説家。まあそこそこ売れてる(はず)
きちっとした格好をすると、娘のあたしが言うのもおかしいけどアラフォーには見えないくらい綺麗だと思う。
身内の欲目かな?
2人で1階に降りると、
「おはよう。まこ、あこ。」
「おはよ〜」
「おはよう、宣行さん!」
そう、このメガネイケメン(また出ました身内の欲目!)があたしのお父さん。
宣行、40歳。
広告代理店で働くサラリーマンです。
実は…あたしとお父さんは普通の関係じゃないの。
