「……はい。あたしで良かったらお願いします」 あたしはきっと青木先輩が好きなんだ。 初めての彼氏が青木先輩になるんだ……。 「あたしで良かったら、じゃなくて、真優ちゃんがいいんだ」 「えっ……」 「これからよろしくね?」 青木先輩は微笑んであたしの頭をポンポンと撫でる。 「じゃあ、また学校でね」 青木先輩はそう言って、来た道を戻って行った。 あたしは少しの間その場から動けずにいた。