「はい」
俺はかんなに100円差し出した

「え、これくらい自分で出すよ」

「ダーメ」
カラカラン
俺は機械に金を入れた

「あ…、祐介どうしたの今日」

「別に?ただお金の事は任せてほしい」

「…」
なんか困ってる?

「金の事より今を気にしろ、俺はかんなが楽しくないとつまんない」

「…わかった、でももしかしたら調子に乗るかもしれないからその時は止めてね」

「了解」
よかったお小遣いためてて
中学の時の金が役に立った!
「ふぅ」

「楽しかったか?」

「うん、でももう一回」

「はい」

「ありがとう」
かんなは楽しく遊ぶ、見てるこっちも楽しい

「終わった」

「もう一回するか?」

「ううん、ありがとう」

「こちらこそ」

「?」

「次は何で遊ぶ?」

「祐介甘やかしすぎじゃない?、それじゃあ子供出来たとき、甘えん坊になるよ?」

子供!?

「いや、かんな限定だ」

「そう…」


かんな顔赤い…

「…」

「どした?」

「ん?何でもない」
いや、なんでもなくないだろ

「言ってみろ」

「いや、いい」

「かーんーなー」

「…、今日の記念に…あれとりたいと思って」

あれ?あれって…プリクラ!?
「あれか」

「うん」
まさかそんなこと考えてくれてたなんて…
「いいよ」

「えっ!?そこ止めるでしょ!」

「なんで?」

「なんでって…こ、恋人でもないし、お金掛かるし…」


「俺からしたら相当嬉しいんだけど」

「ありがとう…」
顔がまた赤い、可愛い…、彼女だったらな…

「どれにするんだ?」

「あ、あれ」

「先に入っててくれ」
金を入れ俺も入った

「ほら!祐介ポーズ!」

「え!?どんな?」

「ピース!」

カシャ カシャ カシャ

「よしデコろ!あれ?祐介しないの?」

「なんか恥ずかしかった…」

「大丈夫!誰にも見せないから!」

「でも恥ずかしい…」

「よし!これでOK」
聞いてねぇし…、ま、いいか喜んでくれてるし

俺も嬉しいし

「はい!半分」

プリクラの半分を手渡ししてくれた
「ありがとう」

-夕方-
「今日は本当にありがとう!」

「いえいえ」

「じゃあね!」

「またな!」

俺はかんなの姿が消えるまでずっと見ていた
諦めないからな、俺は…

消えたことを確認すると俺は帰った