「ふんっ。」


僕はそっぽを向く。



「そーいうとこも可愛いんだよな。
ツンデレみたいな?」



…どー言うとこだよ!


って言いそうになったけど、奏なんか無視だ無視!



いっつもだ。奏は僕のことを可愛いだとか、へったくれだとかいう。



可愛いなんか言われたくない。

カッコイイって一度は言われてみたい。
カッコイイとは言えないけれど。



「あ、おい、待てって!」



「…。」



僕は奏を置き去りにして、クラス発表を見に掲示板へ向かった。