男に続いて、コンビニへ入る。

さっきのやる気の無さそうなバイトが、「いらっしゃいませー」と声を掛けた。

男はカツカツと早足でアイスのコーナーへ行き、ぴたっ、と止まる。

「どれ?」

私は、奥の方の濃厚バニラと書かれたアイスを指差した。


「これだな?」

男はまた早足でレジへ行き、会計を済ませる。
さっきよりも小さいビニール袋に、私のアイスが放り込まれた。


「ん。」

男は袋を差し出す。
私は、ここで本当に受け取ってよいのか迷ったが、お詫びの意味も込めているのだろうと、勝手に解釈し、袋を受け取った。

今まで暗闇の中だったり、後を追っていたため背中をしか見ることができなかったが、ようやくはっきりと顔を見ることができた。

茶色の明るい髪の毛、シルバーのピアス、着崩した服。
顔は暗闇の中でぼんやり見ていた程度でよく分からなかったが、私よりも少し年上そうだ。

そして、私の彼を見た感想は、




典型的なDQN。