私は慣れない手つきで、返信を打った。


『sub:Re.
本文:大丈夫です。心配なさらず、私なんかよりも心配する方とかいるんでしょう?大丈夫ですから、その方を心配してあげてください。』


そうだ。
あんな容姿だ、きっと彼女だっているだろう。
彼らにとっては、彼女はステータスなのだから。
一種のファッションのようなものだ。
私は、そんな関係ならば必要はないと考えるが。
す少し震える指先で、送信ボタンをタップした。

これでいいんだ。

ディスプレイには、『送信しました』の文字が。


返信は来なかった。