「デビルさん、ストーカーも誘拐も犯罪ですよ。」

「うっせー。つーかよ、なんで引きこもってんだよ。外に出ろ。」

「余計なお世話、とだけ言っておきましょうか。あと、デリカシーがない、とも。」

そう言うと、デビルさんはぐっと、何も言えなくなってしまった。
というか、なんで私にここまで干渉するんですか。
彼女さんとかいそうですし(DQN好きな頭わるそーな女とか?)、私なんかに構っても、厄介なだけだと思うのに。

「わかった。じゃあアドレス教えろ。」

「は?」

私が聞き返すと、デビルさんはもどかしそうに頭をがしがしと掻いた。

「ケータイ!のアドレスを教えろ!」

「あぁ~。わっかんないですねぇ。ネット意外に使う用途ないんで。」

GoogleとYouTube、あとはネットサーフィン。
それくらいにしか使わない。

というか、なんでアドレス?
よくわからん。
相変わらずよくわからん。

使い方が分からない、と言うと、デビルさんはたまたま持ち合わせていた私のケータイを取り、何やら操作をし始めた。