「よう。」
「何でいるんですか。」
「いちゃわりーかよ。」
「コンビニの中でしたらね。そして私の視界の中でなければ。」
あれ、私ってこんなに早口で話せたっけ?
信じられないくらいペラペラと言葉が出てくる。
「たまたまだ。たまたま出勤前にタバコ買いに寄っただけだ。」
へぇ、少し年上かと思ったけど、結構年上なんですね。
タバコ吸える程度には。
「てかデビルさんって、社会人なんですね、意外です。」
「オマエ、俺がどんな人間に見えてんだよ。
して俺は大成だ。デビルゆーな。」
あれ?
私意外と喋れてない?
あらー、なんかちょっと感動。
「オマエ学生じゃねぇの?そんなカッコで。ガッコ行けよ、ガッコ。」
確かに、今私は制服ではなく、私服の緩めの格好をしている。
しかし、外見を見れば、顔の形などで、学生に見えなくも…………ない?
「いや、私引きこもりなんで。じゃっ!」
そう言って、昨日のように駆け出したのだが、昨日と違い、不意討ちは利かず、あっさりと捕まってしまった。
「おまっ、引きこもってんのか?」
「はい。でも大丈夫です。それなりに勉強してるんで。じゃっ!」
「じゃっ!じゃねぇ!…………こっち来いよ。」
私はデビルさんに引っ張られ、駐車場に止まっている大型バイクの前まで来ていた。
