あ、そんなこと考えてるうちにもう10時だ。
お風呂入ろうかな。
なんたって私は綺麗好き。
あ、そんなでもない?
その部屋の散らかり具合は?って?
失敬失敬。
階段を降りて風呂場へ向かう。
浴槽は、入ったあとにいつも洗っているし、お母さんは湯船には浸からないことが多い。
忙しいので、そんな時間はないらしい。
お湯をシャワーで溜めて、その間少し浴室の整理をする。
お母さんの使ったシャンプーなどがぐちゃぐちゃだ。
詰め替え用だけを買っておいて、詰め替えずに中身のないことなんてザラである。
あらかた整理が終わると、調度湯船も溜まってきたころだったので、時間も時間なので入ることにした。
脱衣場に戻り、服を脱ぐ。
外に出ないため、不健康な白い肌に、貧相な胸。
筋肉のない手足。
食事の回数が少ないため、これだけ不規則なだらしのない生活をしていても、太ることはない。
寒さに身を震わせ、湯船に浸かる。