「ねぇ、今日って レイさんの誕生日暴走!すると思う?」 レイ、なんて言葉が出たから思わず反応してしまった。 クラスの人のレイ、と多分わたしの好きなレイ、は違うはずなのに。 「えっ…いやぁ、レイって……誰?」 「はぁ?!樹空、レイさん知らないの?」 呆れたように名前も覚えてないようなレベルの友達が、いう。 「うん。暴走とか、あまり興味ないから」 あまり、というか そういった類いは苦手だったからほとんど分からない。