丁度梅雨入りの日だったかな。
その日もあたしはあの公園に向かっていて。






いた。あのときの、青年が。





青年の顔は、とても綺麗な顔をしていた。
並行な二重まぶたで、くるんとあがった長い睫毛。瞳が少し茶色くて、男らしさとか覚悟のような強い意志を感じるような目で、高くてすっとした鼻、下唇が上唇より少しぽってりとしていて、どこか中性的な顔立ちだった。





「お久しぶりです…!」

青年は、少しキョトンとしたあと
すぐに私に気付いてくれて。

「ああ!ひさしぶり」

なんて。