星になる

7時に公園に行くとすでに佑が来ていた。
「佑、どうしたの?」
佑の隣に腰をおろす真紀。
「朝早くにごめんな」
佑は申し訳なさそうに頭を下げた。
「うん、大丈夫」
「実は、大事な話があるんだ」
「うん」
「俺、真紀が好き」
「…え…?」
「俺、何で真紀はこんなにもいろんなこと1人で抱えてんだろってずっと疑問に思ってた。俺は真紀の全てを知ってるわけじゃない。でも、真紀が誰にも言えないようなことを抱えてるって真紀見た時から何となく分かってた。だから支えてやりたいって思った。あと、真紀は自分持ってて周りに流されないし意志も強い。でも諦めが早くてめんどくさいことが嫌い。俺が知ってるのはそれくらいしかないけど、真紀と一緒になりたいって思った。初めてなんだ。真紀みたいな女に出会ったの。俺、絶対お前のこと捨てないから。離れないから。死んでも一緒にいるって誓うから。だから、俺と一緒になってくれるか?」
佑はずっと真紀の目を見て話した。
…佑…気持ち、伝わったよ…
でも…
「…ごめん…私なんか佑にふさわしくない。佑がきっと辛い思いする。だから…」
「真紀、ふさわしいとかふさわしくないとか関係ねぇよ。だって俺が選んだ女だぜ?最高に決まってる。俺は真紀の長所も短所も含め、真紀の全てを愛すから」