しばらくして落ち着いたのか
男は少し微笑んだ。
「ありがとう。君のおかげで助かったよ。名前、教えてくれないかな?」
「いえ、私はハルです。大丈夫でなによりです。」
私がそう言うと男は頭をかきながら
「いやぁ~公園の周りをランニングしてたら急に息が切れちゃって。」
はい?
嘘ですよね?
馬鹿な私でも直感でわかる
息切れであんなに苦しむことはないだろう。
「それより、あなた名前は?」
「俺は陽太。太陽をひっくり返して陽太。」
「いい名前ですね。」
たしかにヤンキーっぽい陽太も笑顔を見せると
太陽のように輝いてた。
見た目とは違って優しそうで輝いている
それが陽太の第一印象だった。

