私の視線の先には



苦しそうに胸を押さえてしゃがみ込む男の姿があったから。


私はその男をほおっておくことが出来ず、すぐに男のそばに駆け寄った。




男の表情を横から見ると


とても苦しそうだった。



「あの、大丈夫ですか!?」


必死に男に声をかけながら私は男の背中をさすってあげていた。



「はぁはぁはぁ。だ…いじょうぶ…。」


そう言って顔をあげたその男は


金髪で髪はたっていて耳にはピアスの

どこから見てもバリバリのヤンキーだった。


だけど、その男はどこか悲しそうな表情をしているようにも見えた。