私は無我夢中で走った


どうしよう


学校が終わって2時間以上も経っている


途中のケーキ屋でお父さんの大好きなショートケーキとモンブランを買って


ケーキの入った箱を大切に揺らさないようにしながらやっと家についた。




「ただいまー」


いったんケーキを玄関に置いて2階にある妹と兼用の部屋に鞄と制服を脱ぎ捨ててジャージ姿で家族が待ってるリビングに向かった


「あら、ハルおかえり。お父さん帰ってるわよ」


「お父さん、おかえり。遅くなってごめんね」


息を整えながらお父さんにそう言ってケーキの入った箱を差し出した。


「ありがとな。お父さんからもお土産」

そう言って渡されたのは可愛い袋に入ったクマのキーホルダーとアメリカのお菓子だった。


「ありがとう」

私はあまりの嬉しさにキーホルダーとお菓子を見つめていた。


「さぁ、夕飯にしましょ。ハルも座りなさい」

私は頷き、妹のユメカの隣に座った。

テーブルには唐揚げやステーキにサラダなどお父さんの好物が並んでいた


そして久しぶりに4人で夕飯を共にした。