私の隣で柵に身を預ける男。 やっぱり…この男からだ。 ふわり、とあの香り。 しかも普通に考えてかなりカッコいい。 隣に来た瞬間、不意にドキリとした。 … 「俺、初めは自殺の為に屋上来てたんだよ」 「…そうなんだ」 「いじめとか親の暴力とかがあった訳じゃないけどな」 「…」 「…でも最近、自分がバカなこと考えてたんだなって分かってさ…」 「…そうなんだ」 よく分からないけど、男が動くたびに… あの香りが鼻をくすぐるから… ドキッとする。