Btterflyー君の香りに誘われてー









「井岡…せんぱ…」


「ホント、眠ってるみたいだったんだ」



井岡先輩の瞳からは涙が溢れ出す。



「本当に…眠ってるみたいだったんだよ…」



「っ…」



私の頬にも涙が伝う。



「俺の不注意で…桜を失わなければならなかったなんて…もう…桜にも桜の家族にも申し訳なくて!!俺は生きてる価値なんかないんじゃないかって…!自己嫌悪の毎日だった…」



井岡先輩の悲痛な過去に衝撃を受けた。


まさか、1人の人を…


愛した人を…


自分が殺した、と思っているなんて。


泣き崩れ、毎日自分を責め、桜さんを想い続け…


屋上で自殺までしようとして、





どれだけ自分を追い込んでいたんだろう…