「っどれだけ…」 「ん?」 「どれだけ悩んできたんですか…?」 「…優しいな、お前」 ふっ…と笑うと同時に先輩が体勢を変えて。 ふと、あの香りがした。 Butterfly…蝶。 ふわふわしてて、綺麗で。かつ妖艶。 私を惑わす… ずっと惑わす。 いつもは私を惑わす蝶が、今は翻弄されてる。 …桜さんに。 胸の辺りが、一瞬だけ。 ちくっと痛んだ。