「…井岡先輩、起きましたか?」 何も聞いてないふりをして、はしごを登り終えると… 先輩はすやすや寝てた。 「……起きたのかと思っ…っ」 息が止まった気がした。 だって… 井岡先輩の頬を一筋の涙が伝っているから。 見た瞬間、ふと胸がギュッとなって… 苦しくなった。 な、なんなんだろ… すごく息苦しい。 「ん……っ?」 「井岡先輩!起きましたか?」 「…」 「高倉美菜です」 「高倉か…はよ」 「はよ…って。もう夕方ですけど?」