「美菜!昼ご飯行かない?」 「はいよー」 …廊下に出た瞬間、 ふわり、と香る。 少し甘い…優しい香り。 「…美菜?どうかした?」 「桃華、いま…なんかいい香りしなかった?」 「え?別に?」 「そっか…」 今の、何だったのかな。 なんか、いい香り。 … その香りは、いつしか私の好きな香りになっていった。 移動教室の時も、たまに香ってきて… 甘くて、優しい。 でも私を惑わす香り。