幼馴染の私達_

「じゃあ、あの言葉も聞いてた?」
 
 
彼は私が思い出したくない事を言ってきた
 
 
「うん」
 
 
私は受け止めたくない事を言った
だが現実は認めなければならない
 
 
 
「・・・・」
 
 
彼はしばらく無言だった
 
 
私はそれだけでも怖かった
 
 
もう、彼に恋心はない
 
あるのは恐怖感だけ・・・
 
 
 
「この事、誰かに話した?」
 
 
「話してない・・・」
 
 
 
言葉を放つたびにポーカーフェイスを保つのが必死だった
 
 
だがそれも一瞬にして崩れた
 
 
 
彼が私の方に向かってきて耳元で
 
 
「話したら、どうなるかわかるよな・・・?」
 
 
彼はそう言い立ち去った
 
 
私は恐怖感で満ちていた