「てか、これからどうする?とりあえずここショッピングモールくらいしか回れそうなとこないけど」
視線をまだ合わせてくれないけれど耳が赤いのがまた嬉しいな。でもやっぱり顔が見たくて私からチラッと彼の顔を覗き込んだ。視線を合わせたくてトントンと彼の腕を叩いたらこっちを向いてくれた。
「あのね、圭吾何か欲しいものない?いつもお世話になってるしもうすぐ誕生日って聞いたから何かプレゼントしたくて」
「それなら奏もそうだろ?俺だけもらうわけにはいかないから奏も何か欲しいもの言って」
「えーっだって私は勉強教えてもらったりいろいろしてもらってるもん」
私はたくさん圭吾にもらってる。
だから返したかったんだけとな。

