「あ、あの・・・一緒に待たなくても大丈夫です」




「何々?もしかして彼氏待ちとか?」




か、彼氏?

えーっと彼氏ではないから友達だよね。友達。




「か、彼氏・・・」




「俺の連れになんか用?」




彼氏じゃないですって言おうとしたら肩をポンと叩かれいつもより低い声が聞こえた。


その声に舌打ちをしてさっきのお兄さんはどこかに行ってしまった。




「・・・おはよう」




ちらっとその声の主を見ると初めて見るような複雑な表情をしてあたしを眺めていた。



やっぱりちょっとこれはやりすぎたよね。