圭吾が私に会うためにあの電車に乗ってた?なんだかすごい告白をされた気分。どうしよう。私、今日ずっと頬が熱くて赤いに決まってる。




「だからがんばれ。お前にはあのばあさんも俺もついてんだからさ」


ポンポンと優しく頭を撫でられる。触れられるだけでまた元気をもらえた。



「うん。ありがとう」


そろそろ行くかと立ち上がる圭吾。暑さなんかに負けていられない。早くトメさんに会いに行くんだ。



「まあとりあえずバス来たら乗ってみるか?歩くよりマシかもしれないけど」


左手の黒い腕時計を見ながら時刻表を確認する姿に一人じゃなくてよかったと安心させられる。私が一人ならきっとこんな風に行動できていない。

闇雲に歩き回って疲れて諦めるのがオチだもん。



「そうだね。暑さもしのげるしいいかも」


圭吾がいてくれて本当に良かった。



圭吾のビックリ発言に動揺が隠せない。私に会いに来てたなんてそんなこと言われたら意識しちゃうよ。




あっでもその意味って女の子としてというよりは物珍しさ?



いやどういう意味なんだろう?