「俺が奏のそばで夢を叶える姿、ずっと見てるから。だから俺と結婚してください」
「結婚⁈」
「うん。ずっと一緒にいよう」
「私、圭吾のお嫁さんと電車の運転士両方なってもいいの?」
「なってよ。ずっとそばにいるから。奏が俺の夢を後押ししてくれたようにこれからはずっと俺が奏の夢を後押しする。奏が運転士になるのを誰よりそばで俺が見届けたいんだ」
「もう・・・返品きかないよ。それでもいいの?」
「元々返品するつもりない。それよりキャンセル不可だから」
「キャンセルするつもりもない」
「奏、俺と結婚してください」
「はい」
2人で顔を見合わせて笑いあっているとふわっと桜の花びらが風に舞い散った。
きっとトメさんが祝福してくれてるんだ。ありがとう。トメさん。

