4文字のあいしてる【完】

「・・・好きなんだな。この電車が」




「うん。大好き。早く運転士になりたい。そしてね、トメさんに一番の乗客になってもらうの。それが私の今の夢」




「そっか。あのさ、良かったら今日は俺と一緒に終点の駅散策しないか?せっかく来たんだからさ」




「えっ?いいの?」




「『ご褒美』」




圭吾さんが笑った。ドキドキした。




なんだろ。この気持ち。




くすぐったいような熱いようなキュッと締め付けられる気持ち。