「・・・トメさん、来なかったね」
「無理しないようにしてるだけだろ。また来週は来るかもしれないしな」
あそこで待っていたらトメさんに会えると思った。あんな形で別れてしまったからトメさんのことが気がかりで学校で授業を受けていてもずっと頭から離れなかった。
でも、そうだよね。先週みたいにまた無理をするよりは元気な姿で会いたいもん。
早く、トメさんの元気な姿に会えますように。
「そういやいつも終点まで行ってどうしてるんだ?」
当たり前のように、隣同士に座る私たち。彼は聞きたかったんだけどと話し始め、私に終点まで行く目的を聞いてきた。
「そのまま次の電車来るの待ってるよ」
「ベンチに座って?特に目的があるわけでもないのか?」
「そう。目的は電車に乗ること。それに目をつぶると電車に乗ってここまで来た光景が蘇るんだ。満開の桜。菜の花畑。春が来たんだなって思うとワクワクする。きっとあの電車の先頭から見るのはまた違うのかなって。だからホームで電車を待つ時間も私には楽しかったりする」
「無理しないようにしてるだけだろ。また来週は来るかもしれないしな」
あそこで待っていたらトメさんに会えると思った。あんな形で別れてしまったからトメさんのことが気がかりで学校で授業を受けていてもずっと頭から離れなかった。
でも、そうだよね。先週みたいにまた無理をするよりは元気な姿で会いたいもん。
早く、トメさんの元気な姿に会えますように。
「そういやいつも終点まで行ってどうしてるんだ?」
当たり前のように、隣同士に座る私たち。彼は聞きたかったんだけどと話し始め、私に終点まで行く目的を聞いてきた。
「そのまま次の電車来るの待ってるよ」
「ベンチに座って?特に目的があるわけでもないのか?」
「そう。目的は電車に乗ること。それに目をつぶると電車に乗ってここまで来た光景が蘇るんだ。満開の桜。菜の花畑。春が来たんだなって思うとワクワクする。きっとあの電車の先頭から見るのはまた違うのかなって。だからホームで電車を待つ時間も私には楽しかったりする」

