「奏。どこか行きたいとこある?」
今年の誕生日プレゼントはお互いになしにした。物は残ってしまう。
思い出にしなくちゃいけないから。形に残しちゃいけない。
「2人の家に帰ろう。圭吾と一緒にいたい。もっとずっと圭吾の近くにいたい」
もういいんだよ。
ずっと私のために我慢してくれていたんでしょ?私、圭吾になら全部あげるよ。
「・・・ごめんな。奏。それはできないよ。俺が離れられなくなるから。ごめんな」
またそっと抱きしめてくれる彼。
私たちは春には別れる。
大切にしたいから私は刻みつけたかった。でも圭吾は大切にしたいから・・・何もしなかった。
一つ歳を取ったそんな切ない誕生日。
ただずっと抱きしめあってキスをして・・・泣きながら眠った。
今年の誕生日プレゼントはお互いになしにした。物は残ってしまう。
思い出にしなくちゃいけないから。形に残しちゃいけない。
「2人の家に帰ろう。圭吾と一緒にいたい。もっとずっと圭吾の近くにいたい」
もういいんだよ。
ずっと私のために我慢してくれていたんでしょ?私、圭吾になら全部あげるよ。
「・・・ごめんな。奏。それはできないよ。俺が離れられなくなるから。ごめんな」
またそっと抱きしめてくれる彼。
私たちは春には別れる。
大切にしたいから私は刻みつけたかった。でも圭吾は大切にしたいから・・・何もしなかった。
一つ歳を取ったそんな切ない誕生日。
ただずっと抱きしめあってキスをして・・・泣きながら眠った。

