4文字のあいしてる【完】

「美味しそうな匂い・・・って今、何時？」



「今、19時ですよ」





「19時⁉って圭吾帰ってきてたの？ごめんね。私、寝てしまって・・・」




「クスクス。帰ってきたら気持ち良さそうに寝てたからそのまま寝かせてた。ご飯作ったから食べよう」


物音で目が覚めると腕まくりをした圭吾がキッチンでご飯を作ってくれていた。

あちゃーっ。まさか同棲初日からこんな失態なんて恥ずかしい。

急いで立ち上がり、用意を手伝う。美味しそうな匂いが立ち込めてお腹が一気に空いてきた。


お皿に入れてテーブルの上に作ってもらった料理を並べる。圭吾って料理もできるんだ。



「いただきまーす。美味しい」




圭吾が作ってくれたのはミートスパゲティ。しかもソースは手作り。こんな美味しいの食べたことない。正直、お母さんが作ってくれるのより美味しい。



どうしよう。私、こんなに上手く作れない。こんなことならもうちょっとお母さんにお料理を教えてもらっておくんだった。