4文字のあいしてる【完】

引っ越し当日。荷物は私の私物だけだからお父さんに運んでもらうことにした。



圭吾は仕事だから合鍵をもらってる。今日から2人の生活が始まるんだ。




「奏、いつでも遊びに帰ってきていいからね」





笑顔で見送ってくれたお母さんに手を振って私はお父さんと圭吾の家に向かった。




「荷物はこれだけだな？よし。奏、いい思い出作れよ。奏の人生なんだからお父さん応援してるからな」





荷物を運び終えた後、お父さんは私に背を向けてそう言ってくれた。



お父さん、お母さん私のわがままを許してくれてありがとう。



一年後には別れなくちゃいけないのに思い出作りを許してくれてありがとう。