4文字のあいしてる【完】

「ごめんね。ごめんね。私、自分のことばかりで圭吾のこと考えてあげられなかった。お疲れ様って言ってあげられなかった。無理しないでねって言ってあげられなかった」




胸の中で泣きじゃくる私を受け止めてくれて優しく腕を回してくれた。




「俺も謝らなきゃいけないから。とりあえずここじゃ目立つからどこか入る？」




「圭吾の家に行きたい」




「奏⁉それはダメ。今日は遅いしお店に入ろう」




「・・・わかった」




わがままばっかり言っちゃいけない。


いつまでも子どものままじゃ圭吾の隣に並べないから。