4文字のあいしてる【完】

「それは最低ね。あなたが」




「私?なんで私が最低なの?」





「自分勝手だから。子どもだからよ。娘とか関係なく奏はまだ子どもすぎるわ。あなたの言い分は構ってもらえず拗ねてるだけでしょ?彼は忙しくて疲れてるのにあなたの電話に出てくれた。あなたの声が聞きたかったんでしょ?それなのにあなたは彼を労うことすらしてない。自分の話を聞いて聞いてってそんな子誰だって嫌になるわ」




頭をかち割られたような気分がした。



私は圭吾を労った?お疲れ様って言ってあげた?自分の話ばかりをして彼の話を聞いてあげた?何もしていない。





ただ自分の近況を話して圭吾のこと何も考えてなかった。



それでもちゃんと相槌は打ってくれていたのに私はそれを聞いてないなんて怒鳴りつけた。