トメさんのお墓参りを終えて私たちは圭吾のおばあさんのお墓参りに行くことにした。
バス停でバスを待っているとトメさんを探しに行ったあの夏の日のことを思い出す。
だけど、今はあの日と少し違う。あの日はバスの椅子を横並びに座って、時々触れる距離にドキドキしていた。
でも、今はギュッと繋がれた手。
手を繋ぐだけで嬉しい気持ちが倍増する。
「ねぇ、圭吾。圭吾のおばあさんってどんな人だったの?」
「優しくて、あったかくてさ、でも強い人だった。あのばあさんみたいな人だったよ」
「そっか。トメさんみたいだったんだね」
私も会ってみたかったな。
きっと素敵なおばあさんだったんだろうな。圭吾がこんなに優しくてあったかいのはおばあさんに似てるからなのかな。
「あの空白の半年間さ、俺、振られたって思ったんだ。伝えてないから振られたっていうのもおかしいけど奏と俺には年の差があるし、やっぱり近くにもいないからきっともっといいやつができたんだろなって」
・・・嘘。圭吾も私と同じことを思ってた?
私が苦しめられてたあの壁を圭吾も感じてくれてたんだ。
バス停でバスを待っているとトメさんを探しに行ったあの夏の日のことを思い出す。
だけど、今はあの日と少し違う。あの日はバスの椅子を横並びに座って、時々触れる距離にドキドキしていた。
でも、今はギュッと繋がれた手。
手を繋ぐだけで嬉しい気持ちが倍増する。
「ねぇ、圭吾。圭吾のおばあさんってどんな人だったの?」
「優しくて、あったかくてさ、でも強い人だった。あのばあさんみたいな人だったよ」
「そっか。トメさんみたいだったんだね」
私も会ってみたかったな。
きっと素敵なおばあさんだったんだろうな。圭吾がこんなに優しくてあったかいのはおばあさんに似てるからなのかな。
「あの空白の半年間さ、俺、振られたって思ったんだ。伝えてないから振られたっていうのもおかしいけど奏と俺には年の差があるし、やっぱり近くにもいないからきっともっといいやつができたんだろなって」
・・・嘘。圭吾も私と同じことを思ってた?
私が苦しめられてたあの壁を圭吾も感じてくれてたんだ。