この電車を降りたらこの涙は止めなくちゃ。
だから駅に着くまでは泣かせてください。
涙が止まる前に電車が始発駅のホームまで戻ってきた。
この電車を降りたらこの恋はおしまい。
とりあえず、涙は拭ったけれど顔を上げられずそのまま電車を降りた。
「・・・奏」
今、私が一番聞きたかった声がした。俯く私の目に映ったスニーカー。ゆっくりと顔を上げると会いたくて会いたくてたまらなかった圭吾がいた。
「圭吾?!なんで?」
動揺する私の両手を落ち着かせるようにそっと握った彼。涙が止まらない。だってもうダメだって、諦めようって思ってたから。涙目のまま圭吾を見つめると真剣な眼差しを感じた。
「ここで待ってた。奏、俺たちの始まりはここだろ?」
「えっ?」
「だからここで一歩進めようと思って待ってたんだ」
「圭吾・・・」
だから駅に着くまでは泣かせてください。
涙が止まる前に電車が始発駅のホームまで戻ってきた。
この電車を降りたらこの恋はおしまい。
とりあえず、涙は拭ったけれど顔を上げられずそのまま電車を降りた。
「・・・奏」
今、私が一番聞きたかった声がした。俯く私の目に映ったスニーカー。ゆっくりと顔を上げると会いたくて会いたくてたまらなかった圭吾がいた。
「圭吾?!なんで?」
動揺する私の両手を落ち着かせるようにそっと握った彼。涙が止まらない。だってもうダメだって、諦めようって思ってたから。涙目のまま圭吾を見つめると真剣な眼差しを感じた。
「ここで待ってた。奏、俺たちの始まりはここだろ?」
「えっ?」
「だからここで一歩進めようと思って待ってたんだ」
「圭吾・・・」

