でも私は今日、彼に気持ちを伝える。
制服を脱いで春からは同じ社会人だから。
高校を出ればもう私を纏うものはない。女子高生じゃない。
「奏、会いに行くんだね」
「うん、決めてたから。行ってくるね」
「今日の奏、何もしなくても可愛い。思いが伝わること願ってるよ」
「ありがとう、佳乃。じゃあ元気でね」
「たまには連絡ちょうだいね」
卒業式が終わり佳乃と抱き合って教室を出た。靴音を響かせながらゆっくりと靴箱に向かう。
何人かいたクラスメイトに別れを告げて靴を履き替えた。もう、この柵から解放される。
校門に一礼をして私の高校生活は幕を閉じた。
制服を脱いで春からは同じ社会人だから。
高校を出ればもう私を纏うものはない。女子高生じゃない。
「奏、会いに行くんだね」
「うん、決めてたから。行ってくるね」
「今日の奏、何もしなくても可愛い。思いが伝わること願ってるよ」
「ありがとう、佳乃。じゃあ元気でね」
「たまには連絡ちょうだいね」
卒業式が終わり佳乃と抱き合って教室を出た。靴音を響かせながらゆっくりと靴箱に向かう。
何人かいたクラスメイトに別れを告げて靴を履き替えた。もう、この柵から解放される。
校門に一礼をして私の高校生活は幕を閉じた。

