4文字のあいしてる【完】

「貸して。付けるから」




箱からペンダントを取り出して立ち上がった圭吾に渡す。


私の後ろに回りチェーンの金具を外して首もとに当てる。冷んやりした感覚。


でも手がさりげなく首に当たっててそこだけは熱を持ってる。




「・・・はい。できた。鏡見てみたら?」




ポーチの中から鏡を出して見てみた。ペンダントなんて初めて付けたかもしれない。ここにあるだけで、女の子で良かったなんて思う。



本当にとても可愛い。


ピンクの桜がコロンって胸元で、揺れる。鏡越しにまた少し顔が赤い圭吾が写っていた。



「・・・なんかちょっと照れる」




「えっ?」


あえて知らないふりをしてみたけれど私は見ちゃったもんね。照れ屋の圭吾さん。