「...もしもし」
今忙しいのに......。
『あんた、ふざけてるの?』
いきなり聞こえてきた暴言。
「何がだよ」
『花音...、今泣いてる。何で別れたの?舜、花音の事好きだったじゃん』
何でって......。
理由を言えずに黙りこむ。
『あんたがほんとに飽きたんなら...、花音合コン連れて行くけど』
「っ...合コン......?」
考えただけで、嫌だ。
知らない男が花音に触れるとか...、俺が許せない。
そんな事言える立場じゃないんだけど......。
『...ま、あんたの事だから?どうせ今日がエイプリルフールだから冗談のつもりだったんでしょ?』
「え...。何で......」
何で分かってるんだ。こいつ......。