ふざけないでよ。



人生で二回しか、
プレゼントを貰ってないのよ?



一回目は家と人。


二回目は嫁ぐための道具。


三回目は....



え?



まさか、
そんなハズは無いだろう。




「へ、返品よ!!

私の欲しいプレゼントじゃない!!」



「返品不可能だ」



「何が、最高なのよ!!

何が最後よ!!


私が欲しいモノくれないで、

何終わらせようとしてんのよ!!


私はあんたみたいな男が欲しいんじゃない!


私は...私は!!



.......キャァ!!!!!!」




右手を勢いよく掴まれて、騒ぐ間も少なく、

私は御堂慶哉に担がれていた。




「おろして!!


何、何すんのよッ!!」




使用人は驚くこと無く、お辞儀をして見送る。



SPに救いの目を求めても同じこと。

誰も助けてくれない。