警告が脳内で鳴り響く。
薄笑いを浮かべた御堂慶哉。
なんなの?
この妙に感じる違和感は。
一歩、また一歩と距離を詰められる。
逃げたいのに、その瞳に捕らわれて動けない。
「な、によ...何なのよ!!」
「ほんと何も聞かされてないんだな」
ボソリと呟いた言葉を、聞き逃したりはしなかった。
『何も聞かされてない』
どういうこと?
私は最高で最後のプレゼントを...
「最高で、最後の
プレゼントですって...」
「そう言われたのか、オマエのご両親も言葉が上手いな」
ますますワケ分かんない。
ただ一つ分かったこと。
御堂慶哉が、
私の両親が用意した
バースデープレゼント。
「あなたが、
私にとって最高で、
最後のプレゼントだっていうの?」
「ご名答。
俺がオマエの
プレゼントだよ」