重々しい足取りで、部屋に戻る。



使用人の中には夢の中の者もいる。


本来なら、そのハズだった。




「何、してるの?」




階段を上がってすぐのとこ、

使用人達は怪しげな動きをしていた。




「あっ、お嬢様!!」



「宅急便かなんか?」



「え?ええぇ」




ざっと見るだけでも、30人。


何かを囲んでいるが、その中心に何があるのかは分からない。




「まだ寝ないの?」



「はい、仕事がございますので」



「そ、じゃあおやすみなさい」




そう言うと、その場にいる使用人は頭を下げた。



私は軽く頭を下げると、部屋まで続く廊下を進む。



部屋に入ると、さっき落とした資料はまとめられ、私が置いていた時よりも分かりやすくなっていた。




「あれ?
なんでこんな綺麗に?

こんな出来すぎの使用人なんかいたっけ?」




椅子に座り、部屋を見渡す。


両親が言っていた
最高で最後のプレゼントが見当たらない。



部屋に行けば分かるって言ってたのに。