ひとつ、屋根の下で



「瑞貴(みずき)、行くよー」


「あ、ハイ!!」


「じゃあ沙波ちゃん、おつかれ」


「おつかれさまです……」



心がショックから立ち直れず呆然と挨拶を返す私に、にっこりと素敵スマイルを振りまいて去っていく北岡さんと、フッと人を小馬鹿にしたような笑みを残していったアシスタント。


む、むかつくーーーっ!!!



惑わすってなに!?


ホントに意味わかんないんだけどーっ!!



「ムキーーーッ!!!」



「えっ!?沙波ちゃんどうしたの!?」



いきなり叫んだ私を、スタッフさんたちはびっくりしたように見たけど、私のいきり立った心はなかなか静まってはくれなかったのだった。



あんな毒舌野郎!!

もう二度と会いたくないっ!!