「秋吾さん、時間ないですよ」
「あ、ほんと?ごめんごめん、今行く」
おつかれさま、とふわりと微笑みを残して北岡さんは片付けを始めた。
「……あんまり秋吾さんを惑わさないでくれます?」
北岡さんがスタッフさんと言葉を交わしに私のところから離れると、アシスタントさんがそんなことを言ってきた。
……惑わす?
何言ってるの、この人。
言ってる意味が分からず眉を顰めると、その人はまるで人を見下したような目で私を見てきた。
「……たいして実力もないくせにいい気になってんじゃねーよ、ブサイク」
ぶ……っ!?
い、今この人、ブサイクって言った!?
面と向かって、初対面の女の子に!?
「……し、信じらんない……!」
あんたにそんなこと言われる筋合いないーーっ!!


