最後。
私が耐えられなくなって目を閉じてしまった瞬間。
開けた窓から入ってきた風にふわりとなびいた私の髪が、顔の下半分を隠していて。
……まるで、内緒のキスをカメラから隠してるみたいに見えた。
私が目を瞑ってるから、余計に。
「これは使わないですよね!?」
「んー?どうだろうねー」
「北岡さああん!!」
お願いだからやめて!!
とすがるように腕を掴むと、ちょうど北岡さんのアシスタントさんが北岡さんを呼びに来た。
凌ほどじゃないけど、背が高くてスタイルのいい、男の子。
私と同じか少し年上に見える。


