「ちょ、え、あの」
「沙波、おつかれ」
ニコッと憎らしいくらい綺麗な笑顔でそう言い、凌はくるりと背を向けた。
すたすたとスタッフさんのもとに去っていく凌の後ろ姿を、私は信じられない思いで見送ることしかできなかった。
「見る?我ながらすごいいい写真が撮れたよ」
北岡さんが微笑みながら近づいてきてくれて。
ひきつっているであろう私の表情にも気づいているのか気付いていないのか、さっき撮ったらしい私と凌を見せてくれる。
「~~~~~っ」
まるで動画みたいに、数枚を続けて見ると、凌と私の距離が近づいていくのが分かる。
しかも。
「な!!こ、これっ」
「ベストショット!……でしょ?」


