ひとつ、屋根の下で



教室に戻ると、ものすごい美人が出迎えてくれる。



……雨宮千依(あまみや ちい)。



キャラメルブラウンのまっすぐで艶やかな長い髪がよく似合う、日本人離れした、はっきりくっきりした顔立ち。


すらりとした長身、長く細い手足に小さい顔。


中学生の頃から雑誌のモデルをしていて、今ではバラエティ番組なんかにも出るようになった。


明るくて優しくて。


私の自慢の親友。



「ちーいーーっ!」



叫びながら、私はがばちょと千依に抱きついた。



「もう、沙波、可愛い!!」



そう言って千依もギュッとが抱きしめ返してくれる。



「それ、千依にだけは言われたくないけど、でもありがとー!」



さっきの男子のことは気になるけど、うじうじ考えていても仕方ないもん。


今は忘れよう……!


そう思って、私は頭を切り替えた。