「沙波、もう少し男心を考えろよ」
「なんで私がそんなことしなきゃなんないわけ」
「お前だって、男子に可愛いって言われたら嬉しいだろ?」
「好きな人以外から言われても、別に」
そう返すと、言われ慣れてるやつはこれだから、とため息を吐かれた。
なんでここで呆れられなきゃなんないの!
「ていうか言われ慣れてないし……っ」
千依ならともかく、この業界に私より可愛い子なんてわんさかいるんだから。
教室見まわしたって可愛い子しかいませんよ。
「ふーん?」
明らかに信じてない顔で私を見ないでください。
「じゃ、実験!」
「は……」
実験ってなに。
そう言おうとした口は、その動きを強制的に止められた。


