ひとつ、屋根の下で


すると、私を自分の後ろに隠すようにしながら、凌が北岡さんに冷たい笑みを向けた。


……ど、どうしたの!?



「あんたこそ、誰?」


「……沙波ちゃん、彼氏?」


「ち、違っ!!」


長身の凌の背後に隠れて北岡さんには見えないだろうけど、精一杯背伸びしてぶんぶんと首を振った。




私には先輩という人が!!


……や、先輩も彼氏じゃないけど……!




「ふーん」


「……あんだよ」


面白がるような目で凌をまじまじと見る北岡さんの視線が気に入らないのか、凌、不良みたいになってるよー…!


綺麗な顔を顰めると、すごい迫力だから!



しかしそんな凌の迫力もさらりとかわし、北岡さんはにっこり笑って。


「……いいね、君!今日一緒にモデルやってみない?」


楽しそうに、そう言った。